The REACTA FORUM 2023

代表挨拶

 この度、「アジア連携プロジェクト The REACTA Forum 2023 」を千葉で開催する運びとなりましたこと、また、多くの皆様のご参加を賜りたく、御挨拶申し上げます。

 The REACTA (Region al Asia n Clinical Trial Annual) Forum はREACTAを構成する東アジアの4か国の大学および政府機関を中心に、アジアにおける臨床研究のコラボレーションを促進する目的で2013年から始まった学術大会です。以来Dong-A大学、台北医学大学、マレーシア臨床研究機構、千葉大学と持ち回りで年1回開催しております。COVID-19の流行
により、実地での開催が難しい日々が続いておりましたが、今回は本学が4年ぶりにホスト機関となり、国内外から参加者の皆様をご招待できることとなりました。開催にあたり、各国代表のボードメンバーの協力のもと準備を進めております。
 千葉での開催を大変嬉しく光栄に思っておりますとともに、ボードメンバーに加え、アカデミアや製薬企業、PMDAの関係者の皆様には開催に向けてご協力をいただき大変感謝申し上げる次第です。

 今回のフォーラムでは「新時代の臨床研究のあり方」をテーマとしております。COVID-19の世界的流行に加え、GCP
リノベーション、IT技術の発展が臨床研究の遂行と手法に大きな影響を与えています。臨床研究の環境が目まぐるしく変わる中、水平分業という形でアカデミアの役割も大きく変化しつつあります。そこで、本フォーラムではアカデミア、企業・規制当局等から演者を招聘し、これからの時代に求められる臨床研究の姿、方向性について議論していきたいと思います。
 また特別講演として、PMDA理事長藤原康弘先生及び千葉大学教授・ワクチン拠点長清野宏先生を招聘することとなり
ました。

 千葉大学医学部附属病院は2013年に厚労事業の臨床研究中核病院、2017年に医療法上の臨床研究中核病院に指定され、Duke大学をモデルとしたAROを構築し、国際水準の臨床研究や医師主導治験の中心的な役割を担う病院として、医薬品のみならず、医療機器、再生医療等製品等の医療技術の開発に尽力して参りました。2022年度は国の「ワクチン開発のための世界トップレベル研究開発拠点の形成事業」においてシナジー拠点に採択されたところです。臨床試験部は、REACTAの活動を通して、産学官連携コンソーシアムの構築や国際連携のための海外拠点とのネットワーク形成などに今後ますます
力を注いでいく所存です。

 新時代の臨床研究のあり方として、研究開発の国際展開、アカデミアと企業・規制当局の連携が求められている昨今、本フォーラムがご参加をされる皆様のネットワーク形成の一助となれば幸いです。

Chair of The REACTA Forum 2023
千葉⼤学医学部附属病院臨床試験部
教授 花岡 英紀

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